“地声”で神対応をした木村拓哉 (C)ORICON NewS inc.
“地声”で神対応をした木村拓哉 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の倍賞千恵子(84)、木村拓哉(52)、山田洋次監督(94)が12日、大阪市内で行われた映画『TOKYOタクシー』(11月21日公開)舞台あいさつに登壇した。

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 大阪駅直結の「大阪ステーションシティシネマ」のスクリーン1が満席、約500人が駆けつけた。試写後の興奮さめやらぬなか、木村が倍賞、山田監督をエスコートして登場すると、大きな拍手が送られた。

 着席してマイクをとろうとすると、倍賞が「木村さんのマイクをとっちゃって…」と苦笑い。木村は「俺、大丈夫ですよ、この声で」と地声でフォローしてみせた。

 倍賞は映画出演が178本目だという。山田監督とのコンビだけで、70本以上。大先輩2人に対し、木村は「山田監督が撮られた映画の数、倍賞さんが出演された数、ホームランの数じゃないですよね」と最敬礼。2人からサプライズで誕生日を祝われると、深々とお辞儀して感謝を示した。

 同作は、フランスで初登場新作1位を獲得、2022年に日本でも公開されヒットしたフランス映画『パリタクシー』が原作。昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市・東京を舞台に、人生の喜びを謳いあげる、感動のヒューマンドラマ。

 毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村)。娘の入学金や車検代、家の更新料など次々とのしかかる現実に、頭を悩ませていた。そんなある日、浩二のもとに85歳のマダム・高野すみれ(倍賞)を東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込む。次第に心を許し始めたすみれは「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの」と浩二に寄り道を依頼。東京のさまざまな場所をめぐりながら、たった1日の旅が、やがて2人の心と人生を大きく動かすことになる。