俳優の堺雅人(52)、井川遥(49)、坂元愛登(16)、一色香澄(15)、土井裕泰監督が14日、都内で行われた映画『平場の月』の公開初日舞台あいさつに登壇した。
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堺が演じるのは、妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する、そんなどこにでもいるような主人公・青砥健将。井川は、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じる。坂元は青砥、一色は須藤の中学生時代を務めた。
青砥と須藤の2人のシーンが物語の重要な場面で出てくる。安全に配慮した上での撮影だったが、坂元は「めっちゃ緊張しました。2人乗りをしたことがなかったので」と明かし、堺は「えっ!」と驚き。土井監督は「最近の人はしたことないんですよ」と話すと、堺は「そうなんですか!一色さんも?」と確認。一色も「したことないです。初めてでした」と返すと堺は「えっ!」と再び目が点に。井川は「ダメだから!」と堺を注意し、会場は笑いに包まれていた。
『半沢直樹』(13年、20年)、『真田丸』(16年)、『VIVANT』(23年)と、その年を代表する連続ドラマで主演を務めてきた堺だが、映画では『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年)以来8年ぶりの主演作となる。
本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)の映画化。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。












