高度成長期の昭和30年代、白黒テレビや洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」が市民生活に浸透する。東陽理化学研究所が洋食器で確立したステンレス電解研磨技術は、大手家電メーカーの目にも留まる。

 東陽は日本金属の依頼で同社の板橋工場(東京)に分工場を設け、自動車パーツのステンレス化に協力。東芝の冷蔵庫部門に技術支援するため、横浜市にも分工場を置いた。

 さらに1961年には魔法瓶メーカーなどの要請で、大阪府に…

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