北前船をテーマにした新曲を発売した五木ひろし
北前船をテーマにした新曲を発売した五木ひろし

 歌手の五木ひろしが、江戸から明治時代に日本海や瀬戸内海の交易を担った「北前船」をテーマにした新曲「北前船」と「港町恋唄」を発売した。新潟日報社のオンライン取材に応じ、「曲を通して、歴史の重みを感じてもらいたい」とPRした。

 北前船の寄港地の一つ、敦賀港がある福井県出身。北前航路が確立されて今年で350年を迎えたことを受けて制作。2曲とも五木が上総優(かずさゆう)のペンネームで作曲を手がけた。

 「北前船」は、一獲千金を夢見て大海原へ旅立つ船乗りの姿を歌った。和太鼓やしの笛のほか、エレキギターなど洋楽器の音色を加え、歌謡曲とロックを融合。「危険を覚悟で夢やロマンを追い求める男の勇ましさ」を表現した。

 これまで女心を歌うことが多く、男性の力強さを歌ったのは今回が初めて。「イメージ通りの曲に仕上がった」といい、曲の最後で「北前船」と声を張り上げる部分に「勇ましさを全て盛り込んだ」と語る。

 「港町恋唄」は船乗りの恋愛模様を歌い、「北前船」とは対照的に「艶っぽさ」を出した。ムード歌謡風に仕上げ、サックスは親交のある俳優武田真治が担当した。

 A、B、Cの3タイプがあり、メロディーや歌詞のほとんどは同じだが、登場する北前船の寄港地がそれぞれで異なっている。全60カ所のうち、新潟県内は新潟、佐渡、寺泊、直江津、出雲崎が歌われている。

 「よこはま・たそがれ」など、さまざまな土地にゆかりのある曲を多く歌ってきたが、「全国各地の地名を盛り込んだ曲を歌うのは初めて」だと言う。「3タイプの中から自分のふるさとを探して聞いてもらえたらうれしい」とほほ笑む。

 北前船について「物だけでなく、民謡などを各地に広め、文化の礎を築いた」とし、「単なる歌ではなく、北前船の歴史をつなぐ役目を果たせたらいい」と語る。

 今後は全国各地で曲を披露したいといい、「新潟とも関係が深い曲になっているので、自分たちの歌だと思って聴いてもらえたらうれしい」と話した。

 2曲入りで1400円(税込み)。