
荷降ろしのアルバイト経験を漫画にした李宗哲。職場にはさまざまな人間模様が渦巻いていたという=2025年10月、ソウル(撮影・佐藤匠、共同)
まだ薄暗さの残る午前5時過ぎ、ソウル南西部の九老区。大手運送会社の大型倉庫には、何台もの1トン貨物車が整然と並び、ベストを着た男女がせわしなく動き回っていた。外は肌寒いが、半袖姿も少なくない。倉庫の奥には段ボール箱が積み上げられ、3メートルを超える山となっていた。
移動式のローラーコンベヤーを設置し、作業員が荷物を一つずつ滑らせていく。時折、山が崩れて荷物が落下してくるが、作業の手を休めるわけにはいかない。コンベヤーの先には仕分け担当の作業員がおり、その向こうには地区ごとに担当が分かれた宅配労働者が待っている。
次々と集まってくる荷物を前に、金載国(キムジェグク)(67)は「時間がないな」と顔を...
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