東京都立第五福竜丸展示館に展示されている船体=2024年2月、東京都江東区
 東京都立第五福竜丸展示館に展示されている船体=2024年2月、東京都江東区
 放課後に朗読劇の練習に励む北海道札幌南高定時制の生徒たち=5月、札幌市

 静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員が被ばくしたビキニ事件を伝える朗読劇に、札幌市中央区の北海道札幌南高定時制の生徒たちが取り組んでいる。被ばく半年後に40歳で亡くなった無線長久保山愛吉さんの妻や乗組員が残した手記を基に、教諭が台本を作成。当時の様子を丹念に追い、被ばくの実相を次世代に語り継ぐ。

 「今、光ったな?」「その、およそ8分後…」

 北緯11度53分、東経166度35分。ビキニ環礁の爆心地から約160キロ東方で船員たちが水平線上に閃光を目撃した場面を劇中で描く。数分後、低い地響きのような爆音がし、粉のような灰が船体に降った。「翌日になると目が痛む者、うみが出る者も多数出始めた」

 演...

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