「多段式海面養殖」で、CO₂固定強化と高効率化への実証試験を実施

2026年6月9日
岡部株式会社

 建設関連製品・海洋資材を手掛ける岡部株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役 社長執行役員:河瀬 博英)は、環境省が公募した「令和8年度 ブルーカーボン等の吸収源対策に係る大規模実証プロジェクトの立上げ等実施事業」において、事業主体として採択されたことをお知らせいたします。本事業では、当社の応用藻類学研究所が立地する島根県隠岐郡海士町の沿岸を主な試験場とし、地元漁業協同組合と共同で、CO₂吸収源対策に資する多段式養殖施設の社会実装に向けた実証試験(以下、本実証試験)を3年間にわたり実施いたします。

 

 

【公募概要と採択結果について】

ブルーカーボン等の吸収源対策に係る大規模実証プロジェクトの立上げ等実施事業(補助事業)の採択結果について

https://www.env.go.jp/press/press_04916.html (環境省 報道発表資料 2026年06月05日)

【実証実験期間】

 令和8年度~令和10年度(3年間)

 

 

【本実証試験における検証内容および効果について】

 従来の海面養殖は、主に海面近くで平面的に展開されてきました。これに対し、本実証試験では養殖範囲を鉛直方向(縦方向)へと拡張する多段式養殖施設を構築します。海面から水深約18mまでの範囲に複数段の海藻種苗基質を設けてアラメ類やカジメ類などの複数種類の種苗を取り付ける多段式養殖モデルの社会実装を目指します。この養殖方式は当社が2024年6月4日に発表した『多段式の海藻養殖技術※1』を基礎としています。

 

 本実証試験では、対象海域に自生している海藻から育てた種苗を用いることで、自然環境や生物多様性の保全に配慮しています。当社の強みである海藻種苗の生産技術と海藻育成基質を組合せた養殖技術により、自然環境への配慮と最適な海洋生物の生育環境を創出し、高効率なCO₂の固定化(ブルーカーボンの創出)を実現するための養殖場造成を目指してまいります。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202606090557-O2-40SPBzFm

 

 

 

【実証実験の実施エリアと連携先団体】

本実証実験は、以下の主たる実施場所および関係する機関らと連携・協力して推進いたします。

•海士町漁業協同組合(島根県隠岐郡海士町保々見地先 保々見(ほぼみ)湾)

•宮城県漁業協同組合(宮城県南三陸町歌津館浜地先  伊里前(いさとまえ)湾)

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202606090557-O1-E3n1NU1l

 

 

 

■本件に関連する発表済みのプレスリリース

※1) 2024年6月4日 発表「ブルーカーボン事業化に向けた多段式の海藻養殖技術を開発」

https://www.okabe.co.jp/news/2024/06/04/20240604.pdf

 

 

■岡部株式会社(証券コード:5959) 会社概要

 1917 年(大正6 年)、東京・押上の地に創業。「安全・安心の提供を通じて社会に貢献する」を企業理念に、耐震製品などの建設関連製品事業のほか、海洋事業も展開。技術開発により被害を減らすことでの防災・減災・国土強靭化への貢献や、環境に配慮した製品開発・製造など、日本発、世界に照準を合わせて展開。建設関連製品事業等を通じて人・社会・地球との共存共栄をはかり豊かな社会づくりに貢献します。

 

■岡部株式会社「応用藻類学研究所」とは

 1992年、島根県隠岐の島町において海藻の増養殖技術の開発に着手。2002年に隠岐郡海士町に拠点を新設し、2012年に同町内で「応用藻類学研究所」を開設しました。研究所では藻場の造成や保全に関する技術開発を行い、当社が重点的に取り組むSDGs目標のひとつ「14.海の豊かさを守ろう」の実現を目指して邁進してまいります。