実写映画『ルックバック』(9月11日公開)出口夏希(藤野役)、蒔田彩珠(京本役)がダブル主演、子ども時代は七瀬ふうり、岡田六花 (C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2Pictures・集英社
実写映画『ルックバック』(9月11日公開)出口夏希(藤野役)、蒔田彩珠(京本役)がダブル主演、子ども時代は七瀬ふうり、岡田六花 (C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2Pictures・集英社

 漫画家・藤本タツキの人気作を是枝裕和監督が実写映画化する『ルックバック』の公開日が9月11日に決定し、主人公の藤野と京本を演じるダブル主演キャストとして出口夏希と蒔田彩珠が発表された。さらに、子ども時代を演じるのは、是枝監督がオーディションで「このふたりしかいない」と確信した、七瀬ふうり、岡田六花。あわせてティザービジュアル2種と特報映像も解禁された。

【動画】実写版『ルックバック』60秒の特報

 原作は、『チェンソーマン』『ファイアパンチ』などで知られる藤本が2021年に「少年ジャンプ+」で発表した同名漫画。公開初日に閲覧数250万超を記録し、大きな話題を呼んだ。コミックスは世界37の国と地域で出版され、2024年にはアニメ映画化されて興行収入20.4億円を記録。国内外で高い評価を受けている。

 そんな話題作を実写化するのは、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝監督。脚本、監督、編集を手掛ける。

 主人公の藤野を演じるのは、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』などで主演を務めた出口夏希。4コマ漫画が得意なクラスの人気者で、京本との出会いをきっかけに漫画制作へ没頭していく少女を演じる。

 一方、藤野の4コマ漫画の大ファンで、引きこもりながら絵を描き続ける京本役には、『海よりもまだ深く』をはじめ数々の是枝作品に出演してきた蒔田彩珠が決定。映画『ハピネス』やドラマ『リブート』での好演も記憶に新しい蒔田が、藤野とともに夢を追い続ける少女を体現する。

 出口は原作について「二人が一緒に夢を追いかけて必死に進む姿や、前にしか進めないこと、真っ直ぐでひたむきな思いが溢れている作品にすごく心をうたれました」とコメント。

 蒔田も「藤野と京本、それぞれがたくさんの壁にぶつかり、それでも好きなことのために立ち上がり、前を向いて進んでいく姿にとても共感したのを覚えています」と作品への思いを語った。

 撮影に向けては、クランクインの約4ヶ月前から漫画を描く練習を重ねたという。2人はNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』以来の共演となり、秋田県にかほ市を中心とした長期ロケに臨んだ。

 是枝監督は出口について、「初めての出会いから4年ほど経ちましたが、成長に驚きました。さらに振り幅の大きい感情を表現できるようになっていた。そういった成長と、変わらない天真爛漫さが彼女の中に同居していることが非常に魅力的で、藤野を見事に演じ切ってくれた」と絶賛。

 蒔田についても、「原作漫画を読んだ後に、蒔田さんとお会いする機会があり、“もしこの作品を撮れるときがきたら、京本を頼むよ”という話をしました。安心して京本を任せられた」と信頼を寄せた。

 さらに、主人公たちの子ども時代を演じるキャストも発表された。藤野役に七瀬ふうり、京本役に岡田六花を起用。是枝監督はオーディションで2人に出会った瞬間、「このふたりしかいない」と確信したという。

 ふたりとも撮影当時は11歳の小学5年生で、誕生日がわずか1日違いの同級生。七瀬は本作が俳優デビューとなり、是枝監督が「ポジティブで、おおらかで、自然体な姿がまさに藤野」と話すほど、イメージに合致したキャスティングとなった。岡田についても、是枝監督は「撮影に入るにつれてどんどん良くなっていくので、“もっと見たいな”と思い、彼女のシーンは当初の予定よりも増えていったほどでした」と明かしている。

 あわせて解禁されたティザービジュアルでは、出口と蒔田が藤野の部屋で漫画制作に没頭する姿を収録。もう1種類のビジュアルでは、子ども時代の藤野と京本が机に突っ伏して眠る姿が切り取られている。いずれも写真家・濱田英明が撮影し、デザイナーの吉良進太郎がデザインを手がけた。

 特報映像では、原稿用紙にペンを走らせる音とともに、藤野と京本が歩んだ季節の移ろいを映し出す。坂東祐大による音楽に乗せて、漫画に人生を捧げる2人の姿が描かれており、作品への期待を高める内容となっている。

■発表されたキャスト4人のコメント

▼藤野役/出口夏希
 原作漫画を読み終わったあと、二人が一緒に夢を追いかけて必死に進む姿や、前にしか進めないこと、真っ直ぐでひたむきな思いが溢れている作品にすごく心をうたれました。
 こんなに多くの方から愛される作品へ出演させていただくことに不安もありましたが、藤野役に選んでいただいたことがとても嬉しくて、藤野がどんな子なのかどんな思いなのか日々漫画練習もしながら積み重ねていきました。
 是枝監督とまたご一緒させていただけたことも光栄で、現場ではのびのびと自分らしくいれる空気感を作ってくださって、演じていて楽しかったです。彩珠は一緒にいてとても落ち着きました。一人の撮影の時も、彩珠を思いながら頭の中でずっと一緒にいたので、藤野と京本の関係性で撮影に臨めたと思います。にかほの皆さんも本当に温かくてとてもアットホームな場所でした。

▼京本役/蒔田彩珠
 数年前に、是枝監督から「この作品をやりたいと思ってるんだ。」と原作本をいただいたのが『ルックバック』との出会いです。
 藤野と京本、それぞれがたくさんの壁にぶつかり、それでも好きなことのために立ち上がり、前を向いて進んでいく姿にとても共感したのを覚えています。
 出演が決まった時は、やっと実現するんだという高揚感と、原作がたくさんの人に愛されているからこそのプレッシャーがありましたが、是枝組の温かい雰囲気と、夏希ちゃんの、現場をパッと明るくしてくれる天真爛漫さで、そんな不安はすぐになくなりました。子ども時代を演じている七瀬ふうりちゃんと、岡田六花ちゃんも常に元気で楽しそうにしている姿に、何度も癒されました。
 ロケ地でもある秋田の皆さんも、本当に良くしてくださり、第二の故郷ができたような気持ちです。
 キャスト・スタッフみんなの愛が詰まった作品になっていると思います。早くたくさんの方に観ていただきたいです。

▼藤野(子ども時代)役/七瀬ふうり
 初めてすごい役をいただいたことが本当にうれしくて、撮影が始まるのが楽しみでした!私が演じる藤野は、強がりでお調子者の自信家で、4コママンガを作るのがとっても上手な女の子です。
 撮影期間で一番楽しかったのは、なつきちゃん、あじゅちゃん、六花ちゃん、制作スタッフの皆さんと一緒にスイカ割りをしたことです。逆に大変だったのは、雨の中田んぼ道を走るシーンです。2月の撮影だったので、すごく寒かったです。
是枝監督から「自由!自分の思うままにやってほしい」というアドバイスをいただいたおかげで、最後まで自分らしく演じることができました。
 秋田では、雪でいっぱい遊びました。ほかにも六花ちゃんとルックバックチームの絵を描いたこと、スタッフの皆さんとのBBQや、にかほの皆さんがすっごくやさしくしてくれたことなど、思い出がいっぱいです!

▼京本(子ども時代)役/岡田六花
 オーディションの合格を知った時は、正直信じられなくて何回も確認しました。夢かと思いましたし、もしかしたら今も夢かとも…。私が演じた京本は、絵が好きで集中力がすごい、本当に「すごい子」なので、携わることができて光栄です。
 撮影は全部が楽しかったのですが、特に夏の撮影は海で遊んだりスイカ割りや花火をしたりと、最高の夏休みでした!反対に大変だったのは絵を描く練習です。毎日何時間も頑張りましたが、なかなか上達しなくて…そこで「進捗」って言葉を覚えました。
 是枝監督は最初、緊張で目も合わせられませんでしたが、いつもおおらかで優しくて、撮影の最後の方ではお菓子を一緒に食べておしゃべり出来るようになりました。秋田の撮影はみんな優しくて景色がきれいでした。むっち先輩(七瀬さん)にはスライム作りを教わって今は私もハマっています。