新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、新潟県は22日、熱やせきなどの症状があっても重症化リスクが低いと考えられる人に抗原検査キットを無料で配布し、自宅で検査してもらう新たな方針を発表した。医療機関の負担を減らし、重症化する可能性が高い高齢者や基礎疾患のある人への医療提供を早めるのが目的。25日から申し込みを受け付け、9月30日まで実施する。

 県内では、新型ウイルスの新規感染者数が21日に1710人と初めて千人を超え、22日も1968人と連日過去最多を更新した。

 これまで症状が出た人は、全員がかかりつけ医か県の受診・相談センターに連絡していた。今後は主に基礎疾患のない59歳以下の人は、まず県のホームページから抗原検査キットを申請する=図参照=。1、2日後に自宅に届くキットで陽性が確認された場合に、かかりつけ医や受診・相談センターに連絡する。陰性の場合は症状が落ち着くまでは外出や人と会うことを控える。

 重症化リスクが低くても症状が重い場合は、かかりつけ医などに連絡しても問題ない。重症化リスクが高い人はこれまで通り、かかりつけ医や受診・相談センターに連絡する。

 県は保健所の業務も見直す。保健所はこれまで療養先の調整や疫学調査のため、陽性者全員に電話で聞き取りをしていたが、重症化リスクが高い人に限定する。原則として、県の患者情報入力フォーム「スタンバイパスポート」に入力してもらった情報を基に県が療養先を調整する。

 また、濃厚接触者となった同居家族には保健所が検査を行っていたが、今後は検査せず、自宅で待機してもらう形に切り替える。

 県医療調整本部は「医療機関などにものすごい患者の波が押し寄せている。医療が必要な人を早急に発見することを最優先にする」としている。

 22日、1日当たりの感染者が初めて千人を超えた新潟市も対策本部会議を開き、県と同様に保健所業務を見直すことを決めた。