オンラインのシンポジウムで意見交換する田中真紀子元外相(右)とピースボート共同代表の川崎哲さん=19日
オンラインのシンポジウムで意見交換する田中真紀子元外相(右)とピースボート共同代表の川崎哲さん=19日

 日弁連は19日、1月に発効した核兵器禁止条約に日本政府が早期に署名・批准するよう求めるシンポジウムをオンラインで開いた。基調講演した田中真紀子元外相は「日本は国家的意思を世界に発信し続けるべきだ」と強調、ほかの出席者からも条約に参加しようとしない日本政府の姿勢を批判する声が相次いだ。

 田中氏は「関係者の地をはう努力のおかげで条約が発効されたのに、日本政府は相変わらずだ」と指摘。菅義偉首相について「五輪に熱中している」などと皮肉交じりに政権批判を繰り広げた。

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の和田征子事務局次長は「『条約が現実的でない』と言うのなら、どうすれば現実的になるのか」と呼び掛け「条約発効は喜びであり、新しい段階の始まりだ」とも述べた。

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲さんは政府に対し、来年1月に予定されている第1回締約国会議へのオブザーバー参加を求めた。