薬局での安定ヨウ素剤の配布=28日、柏崎市
薬局での安定ヨウ素剤の配布=28日、柏崎市

 新潟県などは28日、東京電力柏崎刈羽原発の重大事故時に甲状腺被ばくを抑える安定ヨウ素剤について、薬局での事前配布を始めた。茨城県に次いで全国で2番目となる。利便性を高め、即時避難区域(PAZ)で約7割にとどまる配布率の向上につなげたい考えだ。

 県などによると、事前予約制の薬局配布を行うことで、都合の良い日時に受け取ることができ、待ち時間も短縮できるという。これまでは、年2回設けられる配布会場に出向くなど機会が限られていた。

 今回の配布対象は、同原発から半径5キロ圏の即時避難区域の柏崎市と刈羽村の住民のうち、ことし2~5月に新たに転入した人ら約5200人。

 初日の28日、柏崎市の石川薬局松美店では、薬剤師がヨウ素剤の効用などを説明し、服用の可否をチェック。服用可能な人にヨウ素剤を手渡した。娘のヨウ素剤を受け取った柏崎市松波の会社員女性(45)は「自分の都合で受け取れるのでとても便利になった」と話した。

 薬局配布は来年3月15日まで。柏崎市内の22の薬局で配布し、各薬局に電話で予約する必要がある。問い合わせは県感染症対策・薬務課、025(280)5187。