高橋和義医師
高橋和義医師

 健康診断で心電図に軽度の異常があり、上室性期外収縮頻発、心室性期外収縮散発で要経過観察でした。胸痛、動悸(どうき)、めまいなどは特にありません。心配のない不整脈もあると聞いたのですが、どうなのでしょうか。(三条市・68歳女性)

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 心臓が拍動するリズムは、正常の場合、ほぼ等間隔です。期外収縮の場合、正常な間隔より早いタイミングで拍動が発生します。期外収縮が発生する部位により上室性と心室性に分けられます。治療が必要かどうかは、期外収縮による症状(動悸、めまい、不快感など)、不整脈の誘因となる病気(心筋梗塞、心筋症、弁膜症など)、発生部位、発生頻度などにより判断されます。

 上室性期外収縮は無症状で、不整脈の誘因となる病気がない場合、頻発していても基本的に治療対象になりません。誘因となる病気がある場合は、その病気を治療することになります。頻発する場合、脳梗塞の原因の一つとされる不整脈「心房細動」が発生する可能性が高くなると言われていますので、経過観察をお勧めします。

 心室性期外収縮は、不整脈の誘因となる病気がなく無症状で、頻発しない場合、治療は必要ありません。めまいや失神を伴う場合や頻発する場合は、誘因となる病気を伴うことがあり、危険な不整脈の前兆である可能性もありますので、早めの受診をお勧めします。

 全ての期外収縮に対して、治療が必要となるわけではないので、その意味において「心配のない不整脈」はあると思います。一般に、ストレス、疲労、睡眠不足などは期外収縮を悪化させますので、規則正しい生活を心がけましょう。

(新潟市民病院・循環器内科)