「新潟県を元気にしたい」提言

【地域部門】特別賞
新潟に日本一のお祭りを!

橋本晃汰・池田太生

 皆さんに質問です。「新潟県の祭り」といえば何を思い浮かべますか。おそらく『新潟まつり』や、日本三大雪まつりにも含まれている『十日町雪まつり』と『南魚沼市雪まつり』、また、『長岡まつり大花火大会』などが思い浮かぶのではないでしょうか。これらの祭りは、実は県外の人にはあまり知られていません。新潟県は土地が広いこともあり、県内の人ですらわからないかもしれません。実際、私たちは新潟の雪まつりに行ったことがありません。雪まつりといえば北海道を思い浮かべてしまいます。

 日本三大雪まつりの一つ『北海道のさっぽろ雪まつり』について見てみると、新潟のまつりと大きく違う点がありました。まず、来場者の人数に大きな差があります。さっぽろ雪まつりは毎年約200万人以上来場しているにも関わらず、十日町雪まつりは約30万人、南魚沼市雪まつりは約3万4000人と圧倒的に少ないことがわかります。また、メディアの露出度も異なります。さっぽろ雪まつりは全国ネットで大々的に取り上げられていますが、新潟の雪まつりは、県内ニュースにはなるものの、全国ネットで見かけることはほとんどありません。

 また、県外には日本で有名な祭りを開催している県が数多くあります。例えば『青森ねぶた祭り』『京都の祇園祭』『大阪の岸和田だんじり祭り』『宮城県の仙台七夕まつり』など、日本人なら誰もが知っている祭りだと思います。青森はほとんどの県民が「らっせらー」と跳人になり、踊ることができるそうです。東北の祭りは同じ時期に開催することもあり、青森のねぶた祭り・秋田の竿灯まつり・仙台の七夕まつりと観光ツアーが組まれています。全国的に有名なことがわかります。

 では、新潟県はというと、各地で有名な祭りはあるものの、新潟県民が一つになれる祭りがありません。全国的に知られているとすれば、『長岡まつり大花火大会』や、『高田城百万人観桜会』でしょう。しかし、下越地区の人にとってはあまり身近に感じていないと思います。村上の人たちは『おしゃぎり祭り』が一番身近にあると思います。新潟は縦に長い分、文化も違い、祭りもそれぞれといった印象を受けます。

 そこで、私たちは新潟県をさらに活気づけ、日本の人に新潟の良さをもっと知ってもらいたいと思い、こんな祭りを考えました。その名も「新潟ばっかいいねっか祭り」です。

 この祭りの特徴は、上・中・下越地区の人がすべて参加することです。祭りは各地より神輿をバトンのようにつなぎ、最終的に長岡あたりに集結します。神輿を担がない人は踊りで参加します。上越は糸魚川や魚沼の端から神輿を担いだり踊ったりしながら長岡方面に道路を進みます。下越は村上の端から長岡方面に道路を進みます。佐渡や粟島も島内から神輿を担ぎ、フェリーで上陸します。村上から新発田へ、新発田から聖籠へと長岡方面へ神輿のバドンを渡しながら進みます。自分が参加できる場所から、行けるところまで踊っていきます。超長距離駅伝のイメージです。

 長岡まで辿り着いたら会場に上・中・下越の人たちが集まり、各地の神輿を整列させ、その周りを踊りながら練り歩きます。また、長岡といえば『長岡まつり大花火大会』ということで、フィナーレには花火を、同時刻に各地でのろしを上げ、祭りが終了したことを告げます。

 この日は、新潟県の各地で神輿を担ぐ姿や、踊りの行列を見ることができます。長距離のため、各地にポイントを設け、ポイントごとに屋台やステージ、休憩スペースを準備します。そこでも小さい祭り会場のように、長岡まで行けない人たちが楽しめるように工夫します。バスも配置しておき、途中で踊りをやめた人が帰れるようにすることで、子どももお年寄りも無理なく参加できます。

 このお祭りは、新潟県民なら誰もが参加できることや、広くて交流のない地域の人たちとも交流できるのが特徴です。なんと言っても新潟県全体のお祭りということで、盛り上がること間違いなしです! 最後に集結する場所は、年ごとに変えても面白いかもしれません。お祭りだからといって羽目を外しすぎないよう、衣装や参加態度などを得点制にして、各地で競い合うのも良さそうです。

 お祭りに訪れた観光客は、各地のポイントで途中下車しながら、屋台や県内を練り歩く踊り子たちや地域の色が出た神輿を見て楽しみ、最終的に長岡で一緒に踊りに参加する楽しみがあります。また、お祭りの日に帰省する若者も増えることでしょう。

 長岡にたどり着き踊りつかれた各地の県民は、長岡市やその周辺に宿泊し、祭りの余韻に浸ります。あえて観光客が少ない時期に祭りを行うことができれば、宿泊費や飲食費を地域に落としてもらうことができます。また、各地の屋台や様々な店舗、バス会社など、さまざまな人たちにプラスの影響がでます。

 このような県民が主役の、県全体を巻き込んだお祭りを行うことにより、新潟がより元気に活気のある県になると考えました。