過去の衆院選

衆院選2017

議席のあらまし

【2017/10/23】


※自民党や立憲民主党が追加公認した無所属候補は無所属として集計した。諸派は幸福実現など。議長、副議長は出身政党に含めた。公示前勢力では解散時に民進、自由議員だった者は希望、立憲民主に入党した場合は当該党派の所属扱いとし、それ以外の無所属出馬した者や引退した者は無所属に含めた

【全国】自公300議席超す
改憲勢力3分の2維持
 野党第1党に立民

 第48回衆院選は22日に投票、即日開票された。自民、公明両党は309議席以上となり、自民党が追加公認した無所属候補3人と合わせて定数465の3分の2(310)を確保した。安倍政権の継続が決定。自民党は国会運営を主導できる絶対安定多数(261)に単独で達し、大勝した。希望の党は不振で、公示前の57議席を下回る見通し。立憲民主党は50議席を固め、公示前の16議席から3倍以上に躍進し、野党第1党となった。共産党、日本維新の会は低調だ。

 安倍政権下での憲法改正に賛同する与党や希望の党、日本維新の会などの改憲勢力が衆院定数の3分の2以上を獲得したことを踏まえ、憲法論議の加速を狙うとみられる。

 23日午前2時30分現在、自民党は280議席、希望の党49議席、公明党29議席、共産党11議席、立憲民主党50議席、日本維新の会9議席、社民党1議席。日本のこころは議席ゼロの見通しだ。立憲民主党は野党第1党に。2012年衆院選で野党に転落した民主党の57議席を下回ることが確実で、1955年以降で最少勢力の野党第1党となる。

 台風21号の影響で愛知、三重など8県の一部自治体で離島便が欠航するなどしたため、投票箱が回収できず、即日開票されなかった。

 今回は8政党などから計1180人が立候補し、計465議席(小選挙区289、比例代表176)を争った。選挙権年齢が「18歳以上」へ引き下げられてから初の衆院選。定数は10削減され戦後最少となった。

【新潟】県内小選挙区 野党系4勝
5、6区は自民

 15人が立候補し、県全域で「自民対野党共闘」の図式となった県内6小選挙区は22日の即日開票の結果、野党側が4勝2敗で勝ち越した。1、2、4の3選挙区では、民進系の前職が2009年選挙以来、8年ぶりに小選挙区の議席を奪還。3区は「野党統一候補」となった民進系の無所属前職が、自民前職との大接戦を制した。自民党は5区で元知事の新人が「オール野党」が支援した無所属新人を破り、6区で前職が議席を守ったものの、小選挙区の議席を三つ減らす結果となった。

 1区は立憲民主党から出馬した民進系の前職西村智奈美氏が競り勝ち、議席を奪い返した。自民前職石崎徹氏は無党派層などへの浸透を図ったが一歩及ばず、比例で復活した。

 2区は民進系の無所属前職鷲尾英一郎氏が後援会を固め、全国最少差で敗れた前回の雪辱を果たした。組織戦を展開した自民前職細田健一氏は、燕市などの大票田で伸び悩み、比例での復活となった。

 3区は民進系の無所属前職黒岩宇洋氏が野党共闘の効果を発揮し、50票の僅差で逃げ切った。自民前職斎藤洋明氏は県議らによる分厚い陣立てで臨んだがわずかにおよばす、前回に続き比例復活となった。

 4区は無所属で出馬した民進系の前職菊田真紀子氏が、「原発ゼロ」を掲げ各野党から支持を得て6度目の当選。自民前職金子恵美氏は所属派閥から全面支援を受けたが、差を詰められなかった。

 5区は元知事の自民新人泉田裕彦氏が知名度を生かして与党支持層を固め、優位に戦いを進めた。「オール野党」態勢を敷いた元魚沼市長の無所属新人大平悦子氏は終盤、追い上げたが、振り切られた。

 6区は自民前職高鳥修一氏が糸魚川市などを中心に支持を集め、4度目の当選を決めた。野党共闘で挑んだ民進系の無所属新人梅谷守氏は知名度不足などが響き、わずかに届かなかった。

比例北陸信越
 自民3氏復活

 比例代表北陸信越ブロック(定数11)は23日未明に自民5議席、希望2議席、立民2議席、公明1議席、共産1議席が確定した。

 本県関係では、小選挙区で落選した自民前職の3区・斎藤洋明氏、自民前職の1区・石崎徹氏、自民前職の2区・細田健一氏の3人が惜敗率により復活当選した。いずれも当選3回。

 重複立候補の復活当選は自民4人、希望2人。

 比例単独で議席を得たのは自民が1、立民が2、公明、共産が1ずつ。

 新潟、富山、石川、福井、長野の5県で構成する北陸信越ブロックには八つの政党・政治団体の56人(うち重複36人)が立候補していた。

 当選者は次の通り。(敬称略)

【自民党】山本拓(単独1位)斎藤洋明(新潟3区・重複2位)石崎徹(新潟1区・同)務台俊介(長野2区・同)細田健一(新潟2区・同)
【希望の党】近藤和也(石川3区・重複1位)斉木武志(福井2区・同)
【立憲民主党】松平浩一(単独2位)山本和嘉子(単独3位)
【公明党】太田昌孝(単独1位)
【共産党】藤野保史(単独1位)

◇おことわり
 台風の影響で、全部または一部が翌日開票になった小選挙区についても出口調査や取材結果を踏まえて当選確実としたケースがあります。

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