【2017/12/20】
県選挙管理委員会は19日までに、10月22日に行われた第48回衆院選の年代別投票率をまとめた。県内小選挙区における18、19歳の投票率は44・80%で、全年代平均の62・56%を17・76ポイント下回った。市区町村別では、昨年の参院選、知事選と同じく弥彦村が最も高く、67・12%だった。
18、19歳が投票できるようになって以降、初めての衆院選で、当該年齢の県内有権者は計4万2540人だった。18歳は2万1123人のうち1万1967人が投票に行った。投票率は56・65%で全年代を5・91ポイント下回った。19歳は2万1417人のうち7092人が投票し、投票率は33・11%と29・45ポイント低かった。
10代の投票率は、選挙権年齢が引き下げられた昨年7月の参院選が42・52%(全年代は59・77%)、同10月の知事選が34・46%(同53・05%)だった。衆院選は全体の投票率が62・56%と上がったこともあり、10代の投票率も参院選、知事選を上回った。
衆院選の年代別で最も低かったのは20~24歳の33・23%。年代が上がるほど高くなる傾向にあり、65~69歳の80・17%が最も高かった。
県選管は「18歳が高いのは主権者教育を受け、地元に住む高校生が多いためだろう。19歳は住民票を動かさずに地元以外に進学・就職するケースがあり、不在者投票や帰省しての投票まではしないのではないか」と分析する。
一方、市区町村別の18、19歳の投票率は、弥彦村が参院選の61・96%、知事選の52・08%に続き、10月の衆院選でもトップとなり、全県的な選挙では3回連続で最も高かった。
村選管は「期日前投票から家族と一緒に制服姿で来る姿が見られた」と説明。ただ、連続して高い理由は「全年代の投票率も他より高く、選挙への意識が高いのかもしれないが、よく分からない」としている。
2番目に高いのは阿賀町の61・85%で、五泉市の58・17%、関川村の55・56%、新潟市西蒲区の55・21%と続いた。一方、最も低いのは湯沢町の33・33%で、次いで佐渡市37・74%、新潟市秋葉区38・65%、同中央区39・23%だった。
年代別投票率は18、19歳は全数調査、20代以降は抽出調査で算出した。
【2017/12/20】