香川・満濃池で「ゆる抜き」
田潤す初夏の風物詩

 日本最大級のため池、香川県まんのう町の満濃池で15日、水門を開放して水田に水を流す「ゆる抜き」が行われた。江戸時代から続く伝統行事で、讃岐の初夏の風物詩として知られ、本格的な田植えシーズンを迎える。

 満濃池土地改良区によると「ゆる」は大正時代の初めまで池の取水口をふさいでいた直径約60センチの木製の栓を指す。当時は地元の男性らが、威勢のよい掛け声とともに力を合わせて抜いていた。現在の水門は電動式。

 最大毎秒5トンの水が放流され、同県丸亀市など2市3町の水田計約3千ヘクタールに届けられる。環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれている。

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