東京電力は22日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機は2024年6月に技術的には再稼働できる状況が整った。構内で4月1日に、防災装置の電源盤内にある変圧器で起きた火災は、2007年の中越沖地震で地面が沈んだ結果、装置の制御機器とつながったケーブルが下に引っ張られ、徐々に損傷が進んだことが原因とみられると発表した。ケーブルから地中に電気が漏れ出る「地絡(ちらく)」が生じ、過大な電流が変圧器に流れて過熱し、火災が起きたと推定している。

 火災は、防災装置の定例試験中に、3号機の建屋から約500メートル離れた放射線の非管理区域にある電源盤内の変圧器が発火して起きた。

 東電によると、火災後の調査で、...

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