夏の涼味 出番はすぐ

2022/6/27

 暑い日に食べると、さわやかな涼を運んでくれる。冷たいそうめんが恋しい時期になった。
 県内では今がそうめん作りの最盛期。夏の売り上げの大半を占めるという丸榮製粉(新潟市江南区)では需要がピークになる夏場に向け、工場の機械が連日フル稼働している。乾燥室には、できたばかりの柔らかいそうめんが次々と運び込まれ、さながら、練(ねり)色の「のれん」のようでもある。
 同社では、小麦粉に塩水を混ぜて仕込んだ生地をローラーで延ばし、直径約1㍉、長さ約3㍍の麺にする。二つ折りにしてつり下げ、室温40度近く、湿度約80%の部屋で約9時間、蒸らしながら乾燥させる。時間をかけてじっくりと水分を抜くことで麺が均一に乾き、のど越しのよい麺に仕上がるという。
 小麦粉の値段や電気代など、物価上昇が続く。その中でも品質の良い夏の涼味を食卓に届けようとするものづくりへの姿勢は変わらない。
 同社の村井弘志さん(45)は「うちのそうめんは原料にこだわっている。安心安全なそうめんをぜひ味わってほしい」と話す。
 そうめんは7月いっぱい、工場の主役となる。(写真映像部・渡辺善行)

◆ ◆ ◆

<丸榮製粉> 1947年、小麦粉の製粉工場から始まり、61年には株式会社になった。小麦の製粉から製麺まで一貫生産し、そうめんのほか、うどん、中華麺なども作る。海外輸出も手掛ける。2012年には小麦を生産する農業生産法人「マルエイファーム」を設立。耕作放棄地を活用し、県産小麦の生産・普及に取り組んでいる。商品は県内のスーパーなどで購入できる。

連載10の写真

【写真】乾燥室に運び込まれたそうめん。約9時間かけてじっくり乾かす=新潟市江南区

 
トップ
デジタルプラスロゴ