[未来のチカラ in 魚沼]
メインとなる具はアユの昆布巻き。魚沼市内を流れる魚野川で取れた天然物を焼いて干し、甘露煮にする。その後、昆布を巻いてさらに煮込む。4、5日間かけて丁寧に仕上げただけに、アユのうまみを凝縮した濃厚な味を楽しめる。
ことし初めて参入した。店主の覚張徹さん(69)は「南魚沼市から誘いを受けたので、仲間に入れてもらおうと思った」と話す。丼をつくり出すに当たっては、特に魚沼市らしさにこだわったという。「器の色も魚沼の大地を表現したくて土色にした。『インスタ映え』はしないけどね」と笑う。
昆布巻きのほか、豚肉の石窯焼きはボリュームがあり圧巻だ。もち豚のバラ肉をハーブ入りのみそに漬けて味を付けた。また、ワラビを2本まとめて天ぷらにした「いかだ揚げ」がアクセントになっている。
丼には、半熟卵に神楽南蛮を添えた小鉢、季節の野菜とキノコのけんちん汁が付く。覚張さんは「魚沼の自然の恵みを腹いっぱい体感してほしい」と訴える。
住所:魚沼市下島70-1