第2弾 魚沼地域

[未来のチカラ in 魚沼]

本気丼 ドンと魚沼の幸

新潟日報 2019/09/25
※情報は掲載当時のものです

この記者が紹介 湯沢町

山田啓介(魚沼総局)
美雪ますの炙り丼 (魚沼キュイジーヌ料理 むらんごっつぉ)
1,500円(税別)

切り身 ご飯を覆い隠す

 八海山麓の清らかな伏流水に育まれた魚沼地域が誇るブランド鱒(ます)「魚沼美雪ます」。淡いオレンジ色の切り身がご飯を覆い隠すほどぜいたくに使われる。鱒を口に運ぶとぷりぷりとした身の歯触りが良い。上質な脂がもつ、ほのかな甘みも感じられる。

 美雪ますの魅力について笛木雄太料理長(36)は「よその鱒と比べて、臭みがなく、脂の乗りも格別。川魚に対するイメージが変わりますよ」と語る。

 主役を引き立てるのは、切り身の下に隠れた、きりざいのみそ漬けや、ふっくらとした塩沢地域で取れた新米だ。味付けは軽く振った笹川流れ(村上市)の藻塩のみと至ってシンプル。派手さはなくとも、素材本来の奥深い味で勝負する。

 美雪ますは洗いの段階で塩水を使い、下味にまろやかな塩味を付けてうま味を最大限に引き出している。軽く表面をあぶることで香ばしい匂いが食欲を刺激し、脂は口の中でほどける。

 笛木料理長は「魚沼の魅力が詰まった一杯。ぜひ何もかけずにそのまま食べてほしい」と話す。

魚沼キュイジーヌ料理 むらんごっつぉ

住所:南魚沼郡湯沢町湯沢2455

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