気温が上がり、湿度も高くなる梅雨時。浴室や台所などの水回りは特にカビが繁殖しやすく、雑菌による臭いも気になる。カビや悪臭の発生を防ぎ、室内を清潔に保つためのポイントを掃除のプロに聞いた。

 カビは高温多湿を好み、栄養分となる汚れがたまった場所で繁殖しやすくなる。新潟市西区のハウスクリーニング業「Tama Eco Style(タマエコスタイル)」代表、田巻健朗さん(42)は「水回りは小まめに換気し、カビの餌になるほこりを取り除いておくことが大切です」と話す。

汚れがたまりがちな浴室の排水口。髪の毛やごみは小まめに取り除き、溝のせっけんかすも洗い流す

 まずは浴室。壁や天井に飛び散ったせっけんのかすや皮脂は、放置するとカビの栄養分になってしまう。入浴後は天井から床まで全体にシャワーをかけ、汚れを洗い流しておく。

 使用後は、できれば窓やドアを開けて風を通す。無理な場合は換気扇を一晩回し、室内の湿度を下げる。ドアや窓のゴムパッキン部分は特にカビが発生しやすいので、タオルで水気を拭き取っておくといい。

 プラスチックの風呂ぶたも、ほこりやせっけんかすがたまりやすい。浴槽を掃除する時に一緒に洗い、水気を切っておく。

 換気扇のフィルターが目詰まりしていると十分に換気できない上、水分を含んだほこりがカビの温床になる。定期的にほこりを取り除こう。

汚れがたまりがちな浴室の排水口。髪の毛やごみは小まめに取り除き、溝のせっけんかすも洗い流す

 壁や排水口に住居用の漂白剤を吹き掛け、一晩放置してから洗い流すとカビの発生を抑えることができる。田巻さんは「月に1回、換気扇の掃除と合わせて行うのがお勧めです」とアドバイスする。

 次は、台所のシンクや排水口。食べ物のかすが残りがちで、雑菌が繁殖しやすい。放っておくと悪臭やぬめりの原因になるため、食器を洗う時に一緒に磨いておくといい。

 排水口のゴムキャップやごみ受け、臭い止めのトラップなどはぬめりが付きやすい。それぞれの部品を取り外し、使い古しの歯ブラシなどで汚れを落とす。汚れがひどい場合は台所用の漂白剤を吹き掛け、しばらく置いてから洗い流すといい。

臭いが気になる台所の排水口。食器を洗った時、一緒に磨いておくといい

 水がたまりやすい蛇口回りやゴムパッキン部分は、使用後に乾いたタオルでしっかり拭いておく。

 田巻さんは「歯磨きと同じように、小まめな換気と使用後の拭き取りを習慣にしましょう。『予防』を心掛ければ汚れはたまらず、梅雨時もきれいな空間を維持しやすくなります」と話している。