新谷学氏(元週刊文春編集長)

12月4日 信頼磨きスクープ連発

 新潟日報政経懇話会上越会の12月例会が4日、上越市のアートホテル上越で開かれ、文藝春秋取締役で「週刊文春」元編集長の新谷学氏が「『週刊文春』はなぜスクープを連発できるのか?」と題して講演した。スキャンダルや不祥事などスクープにつながる情報が日々寄せられているとし「文春は信用できる、腕は確かといった信頼のブランドを磨いてきたことの証し」と述べた。

 要旨は次の通り。

 一、文春は、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を1999年から書き続けている。当時は新聞もテレビも一切報じなかった。ジャニーズとけんかするより仲良くする方が儲かるからだ。ずっとけんかしてきた文春はジャニーズのタレントが出ている広告が入らない。損得でみれば大損だが、やせ我慢しながら自分たちにとって守らないといけないことを肝に銘じてきた。
 一、権力から圧力をかけられて書かなかったら読者や視聴者に信頼されない。モットーは「親しき仲にもスキャンダル」。スクープを連発できるのは、他社がやらないぐらいのリスクを取ってコストをかけているからだ。儲かるスクープもあれば儲からないスクープもあるが、読者に伝えるべきだという事実を書き続けてきた。
 一、一番のスクープ源はインターネット。「文春リークス」という情報提供のサイトがあり、いろいろな情報が寄せられる。事件や不祥事、スキャンダルは24時間365日必ずどこかで起こっていて誰かが当事者になる。当事者がねたを提供する際に、文春なら記事にすると思ってもらえることが大事で信頼のブランドを磨いてきた。その結果、文春リークスに寄せられる情報量と質が向上した。

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