
3月13日 「1日1合」で酒蔵応援
新潟日報政経懇話会上越会の3月例会が13日、上越市のデュオ・セレッソで開かれ、日本酒と食のジャーナリストの山本洋子氏が「上越の地酒で地域を潤す」と題して講演した。日本酒造りは自然環境や伝統産業と関わり、地域への影響が大きいとして「酒蔵を地元の文化として守ってほしい。日本酒を飲むことが一番の応援になる」と呼びかけた。
要旨は次の通り。
一、日本酒は透明なので色では分かりづらいが、米の産地や品種が明確に味に表れる。新潟県は酒蔵の数が日本一で日本酒を一番飲んでいる土地柄。「淡麗辛口」というキャッチコピーで知られるが、上越では20の酒蔵があり、「淡麗旨口(うまくち)」の日本酒も造っている。個性が豊かなことも新潟の魅力だと思っている。
一、精米歩合70%の純米酒1升を造るためには約1キロの玄米が必要だ。純米酒1升を造るには約3平方メートルの田んぼがいる。計算したところ、20歳以上の国民1人が毎日1合の純米酒を飲めば、生産調整が不要になるぐらいの田んぼが必要。日本酒が造られる裏側には田んぼがあると思って、飲んでほしい。
一、酒蔵はこうじを作るための木箱などで、杉を使っているので林業への影響が大きい。ワインやビールはグラスで飲むが、日本酒の器は白磁や陶器、漆器などバラエティーがあり、窯業との関わりもある。日本酒と相性がいい魚を捕るのは漁業で、多くの産業とつながっている。日本酒を飲むことは日本を守ることにつながる。まずは地元の米で造った地元の日本酒を飲んでほしい。
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