
4月16日 周到対策サッカー躍進
新潟日報政経懇話会上越会の4月例会が16日、上越市のアートホテル上越で開かれ、元NHKアナウンサーで日本スポーツ協会常務理事の山本浩氏が「W杯サッカー~茨(いばら)の道の向こうに~」と題して講演した。日本代表がワールドカップ(W杯)で結果を残すには「戦術や情報分析などの周到な対策が大事になる」と指摘した。
要旨は次の通り。
一、かつての日本代表はどの選手をどこのポジションに配置するかを重視していて、きちんとした戦術を用いていなかった。それを変えたのは1994年米国大会の予選に臨んだオフト監督。本大会切符は最終戦の「ドーハの悲劇」で逃したが、その敗因の一つには、当時のサッカーブームによる代表選手の過密日程があった。選手は疲れ切った状態で試合に臨んでいた。
一、海外の開催地で日本が初めて決勝トーナメントに進んだ2010年の南アフリカ大会は、情報収集やコンディショニングの準備が非常に良かった。相手国の練習映像を入手し、フォーメーションなどを事前に把握できていた。試合と試合の合間にきちんと休養させて、選手の体調維持に努めていたのも大きかった。 一、サッカーの勝ち負けは不思議なもので、国力や審判、運などにも左右される。その中でも日本がW杯優勝に近づくためには経験や周到な対策に加え、指揮官の姿勢が重要だ。名将として知られたオシム監督は、代表から落選した選手に丁寧に説明するよう心を砕いていた。これから高みを目指す上でも、このような人を大切にする指導が重要になる。
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