
6月20日 土俵際政権交代あるか
新潟日報政経懇話会上越会の6月例会が20日、上越市のアートホテル上越で開かれ、政治行政アナリストの本田雅俊氏が「衆院選と自民党総裁選」と題して講演した。岸田文雄首相は9月の党総裁選での再選を目指し、「経済や外交などで実績を残せるかが鍵。内閣支持率が上がれば再選の可能性が上がるかもしれない」と説いた。
要旨は次の通り。
一、岸田内閣の支持率は20%ぐらいに落ちている。岸田首相はビジョンと熱意がないといわれ、それが支持率低迷の一つの要因。政策を語るときに具体性がなく、気持ちがこもっていない。安倍晋三元首相銃撃事件後の国葬、旧統一教会、裏金など本人以外の問題もあった。岸田首相も自民党も土俵際で政権交代があるかもしれない。
一、岸田首相はまだ運がある。衆目が一致する後継候補がいないからだ。安倍政権は二階俊博元幹事長ら主要ポストを固定化したので、次の人材が育たなかった。今は自民党全体が逆風にさらされているので、次の首相は誰がなっても短命といわれている。袋だたきになりたくないので、あえて手を挙げないという人も少なくない。
一、岸田首相は党総裁選で再選するため最後の望みに懸けるだろう。この1、2カ月で明るい数字を出そうと株価をあの手この手で上げてくると思う。定額減税も含めた経済政策を国民がどう見るか。水面下で日朝交渉が進んでいるとの話もあるし、全く進んでいないとの話もあるが、もし拉致問題で前進があれば評価につながる。7月に内閣支持率が30%くらいに上がれば、岸田首相続投の可能性が出てくるかもしれない。
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