城本勝氏(政治ジャーナリスト)

11月27日 野党との連立も選択肢

 新潟日報政経懇話会上越会の11月例会が27日、上越市のデュオ・セレッソで開かれ、元NHK解説副委員長で政治ジャーナリストの城本勝氏が「政界激変の予感~『宙づり』の石破政権の行方~」と題して講演した。少数与党の自民、公明両党が政権を安定させるには野党との連立協議も選択肢とし「今は日本の政治の危機。衆院選の民意を受けた政権をつくることが大事」と述べた。

 要旨は次の通り。

 一、どの政党も過半数の議席がない状況をハング・パーラメントと言う。宙づりの議会という意味で、英国でよく使われる。石破茂政権は10月の衆院選で過半数を失い、国会が中ぶらりんになっているが、政権はまだ続く雰囲気になっている。トランプ次期米大統領が関税を引き上げた場合、日本経済への影響は大きい。中ぶらりんの状態で大丈夫なのか懸念している。
 一、28日召集の臨時国会は補正予算案が提出されるが、物価高や災害の対応など必要なものを野党は反対しないと思う。大変なのは来年の通常国会。与野党でもめるのではないか。石破首相は野党の意見も丁寧に聞き、幅広い合意を得たいと話している。しかし、議論しても与党の議席数が足りないと結論が出ないという問題が出てくる。 
 一、衆院選で自公過半数割れという民意が出た。それをひっくり返すなら国民民主党と連立を組む方法がある。国民民主は衆院選で躍進したからだ。政権が行き詰まり予算が通らないと内閣不信任案が出る。そうすると解散するか、石破首相が辞めるか。そうなる前に国民民主と組むのか。自公と立憲民主党で連立する方法もあるだろう。
 

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