講演する花角英世知事=2025年11月27日、長岡市東坂之上町1、長岡グランドホテル
花角英世知事

11月27日 県会信任で局面動く

 花角英世知事は27日、長岡市内で講演し、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認の表明と県議会で信任を問うとしたことについて「県議会で信任を頂ければ、一つのステージ、局面が動くことになる」とし、自身の職務を懸けて決着を図る考えを改めて強調した。
 新潟日報政経懇話会長岡会の11月特別例会で語った。

 柏崎刈羽原発の再稼働問題は「大きく深刻な課題であり、いつ動かせるかといった課題に向き合ってきた」とし、就任以来県独自の「三つの検証」を進めてきたと説明。東電が原子力規制委員会による新規制基準の適合性審査に合格したことや、避難時の渋滞調査、被ばくシミュレーションなど議論の材料がそろったことから「対応を決めていく状況に入った」と述べた。
 県民意識調査などの結果を踏まえ「多様な意見があり、肯定、否定でくくると、ほぼ二分しているのが県民の状況」と認識を示した。その上で自身の判断の論点として「原発の必要性」「原発の安全性」「避難の安全性」「東電の信頼性」の四つに「原発が立地することのメリット」を加えた「4プラス1」を挙げた。
 原発の必要性については「エネルギーの安全保障や脱炭素から、県民の理解は進んでいる」との見解を述べた。避難の安全性に関しては「原発から放射状に6方向に延びる避難道路などを確実に迅速に整備すると国から確約してもらっている」と述べた。
 原発再稼働問題という重い課題に対し「結論を出すまでは、再稼働問題について県民がどう思い、受け止め、どんな意見があるかをずっと探ってきた。今度は出した結論について、県民が了解するかを問いかけないといけない」と強調。県民の意思を確認する方法として、知事の職を続けることに対して信任か不信任かの判断を県議会に仰ぐことについては「『信を問う』のが責任の取り方として、明確で重いと申し上げてきた。単に(再稼働の)賛否ではなく、私自身の存在を懸けることで決着させる必要があると思った」と説明した。

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