
6月29日 進むべき方向旗掲げて
新潟日報政経懇話会長岡会の6月例会が29日、長岡市の長岡グランドホテルで開かれ、企業ブランディングを手がけるギフト代表取締役、池戸裕氏が「激変の時代を生き抜くための地方企業のブランディング」と題して講演した。100年愛され続けるブランドを創造するには「自社は『こうである』という宣言をし、進むべき方向を示す旗を立てることが大切だ」と述べた。
要旨は次の通り。
一、ブランディングとは、人材不足や品質向上など会社が抱える困り事を解決する手法だ。一つ一つの課題解決に追われがちだが、対症療法ではなく、根本的な治療でなければならない。風邪を治すのではなく、風邪をひかない体をつくることで荒波も乗りこなせるようになる。
一、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる、予測が難しい激変の時代だからこそ、経営者は会社の目的地(ビジョン)を定める必要があり、これがブランディングの最初の一歩だ。目的地のない船には人は乗らず、推進力も生まれない。加えて、風土や文化など、その会社にしかないらしさ(バリュー)を社員と考え、語れるようになると大きな推進力になる。
一、地方企業の成功事例としては、人気宿泊施設「里山十帖」を運営する自遊人(南魚沼市)がある。注目されるのは、会社の目指す先が魅力的で、らしさをとがらせ磨いているから。社員が生き生きと働いていれば、企業も成長する好循環が生まれる。どんな会社にも必ず光る所がある。自社の魅力と向き合い、ビジョンとバリューの言語化から始めてほしい。
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