
8月23日 DX使い豊かな社会へ
新潟日報政経懇話会長岡会の8月例会が23日、長岡市の長岡ベルナールで開かれ、コンサルティング会社の企(くわだて)代表取締役、クロサカタツヤ氏が「地方に変化を生み出すDX(デジタルトランスフォーメーション)の進め方」と題して講演した。DXは目的ではなく手段だとして「テクノロジーを使って、どう豊かさを実現するかが重要だ」と述べた。
要旨は次の通り。
一、大容量化、高速通信を実現する第5世代(5G)移動通信システムはいま、4Gとの端境期にあるが確実に普及するインフラだ。電波の周波数が高いため室内に届きにくいが、小型の基地局の設置が進んでおり、通信環境が整えば、新しいビジネスやサービスが生まれる。当初は夢のテクノロジーとも言われたマイクロロボットによる農業もあと5、6年で技術的には実現可能になる。
一、DXの活用例の一つに、米国インターネット通販大手が展開するレジのない食品店「アマゾン・ゴー」がある。見た目は普通の小規模スーパーだが、店内に設置した高精細カメラやセンサーで顧客の動きを把握している。消費行動を分析することで、米のコンビニの平均売上高の約1・5倍になった。5Gと人工知能(AI)を組み合わせ、データを収集、蓄積、分析することで現実空間の課題解決につなげられる。
一、2025年には日本の人口の3割が高齢者となり、うち2割が認知症を患う。デジタルテクノロジーを使えば、見守りが必要な人でも自由に行動し、楽しく生きられる社会が実現できるだろう。DXは手段であり、主役は人間。さまざまな技術をうまく使いこなし、豊かな社会を生み出すことが重要だ。
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