
3月22日 6月解散逃せば退陣も
新潟日報政経懇話会長岡会の3月例会が22日、長岡市の長岡ベルナールで開かれ、政治ジャーナリストの青山和弘氏が「追い込まれた岸田総理~どうなるポスト岸田~」と題し、講演した。支持率が低迷する岸田政権について「首相は通常国会会期末の6月解散というベストシナリオを描くが、そこで打てなかったら即退陣だろう」と見通した。
要旨は次の通り。
一、岸田文雄という政治家は温厚な人柄で、オーソドックスな考えを持っている。安倍、菅政権と比べ強権的でなく、聞く力と柔軟な姿勢で首相就任から1年間は支持率が高かった。ただ、こだわりがなく、やりたいことがない。聞く力はあるが、相談する力がない。自民党派閥裏金事件での突然の岸田派解散や、自身の政治倫理審査会への出席宣言で暴走し、孤立を強めている。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長との亀裂だけを生んだ。
一、長期政権を狙っているが、この低支持率では9月の総裁選で再選の道はない。支持率アップが最大の課題で、岸田首相が韓国での米大リーグ開幕戦に合わせ、拉致問題で訪朝するのではとの情報が流れた。これはつぶれたが、4、5月の可能性はまだ残っている。外交と経済で成果を示し、6月解散のシナリオだが、確率は3割と見ている。
一、ポスト岸田として河野太郎デジタル相、茂木幹事長らの名前が挙がるが、ダークホースとして浮上した上川陽子外相が有力候補となっている。派手さはないが安定感があり、自民が変わったイメージが出せる。ただ首相の器ではないと言う人も多い。野党の立憲民主党も次のリーダーが不在だ。こうした状況が閉塞(へいそく)感を高めている。
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