塚崎公義氏(経済評論家)

4月18日 老後資産は分散投資を

 新潟日報政経懇話会長岡会の4月例会が18日、長岡市のホテルニューオータニ長岡で開かれ、経済評論家の塚崎公義氏が「新NISA制度を含め、今後の資産形成や金融市場について」と題し、講演した。老後の資産形成について「インフレ対策も重要だ。長期の分散投資でリスク軽減を」と説いた。

 要旨は次の通り。

 一、老後の資金は1億円が必要だと言われている。夫婦の生活費を月25万円とすると、60歳から32年分は確保しなければならない計算だ。マスコミや評論家は「困った、心配だ」と言いたがるが、サラリーマンと専業主婦の2人が受け取れる年金の平均は月22万円。退職金を毎月3万円取り崩せばいいと考えれば、老後もなんとかなる。
 一、老後資産はリスクを避けた安全運転が基本だ。ただ、預金もインフレにより目減りするリスク資産だと認識することが重要だ。このため「インフレに強い株や外貨もちょっとずつ持ちましょう」というのが私の勧めだ。資産運用の基本は分散投資。これによりリスクは軽減できる。 一、初心者は、プロが運用してくれる投資信託を毎月少しずつ買う積み立て投資が無難だ。新NISA(少額投資非課税制度)は年間の投資枠が360万円に拡大し、非課税期間も無期限になるなど、使い勝手が向上した。平均的に見れば企業は成長する。老後の資産運用は、予想がしづらい五分五分の短期投資ではなく、長期投資で企業が生み出す価値の分け前にあずかろうという姿勢が大切だ。

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