石原秀知氏(共同通信社スポーツデータ部長)

5月23日 日本人像変えた大谷選手

 新潟日報政経懇話会長岡会の5月例会が23日、長岡市の長岡グランドホテルで開かれ、共同通信社スポーツデータ部長の石原秀知(しゅうち)氏が「スポーツの力 大谷翔平らが変える日本人像」と題して講演した。米大リーグの大谷選手について「特別な存在だが、常識を打ち破ってきた先人の積み重ねがあってこそ、今の活躍がある」と語った。

 要旨は次の通り。

 一、2023年にアジア系初の本塁打王となり、満票でMVPに輝いた大谷選手は、ドジャースと10年総額7億ドルで契約し、注目を集めた。ただ、年俸だけで移籍したわけではない。常勝チームを求めたからだ。契約総額の97%を後払いの無利息としたことで、球団は支出を抑え、その分で他選手を獲得することができる。大谷選手はチームが勝つことを大事にした。
 一、大谷選手は二刀流で身体的、人間的に突出した唯一無二の存在だ。ただ、もし30年早く生まれていたら、これほどのスーパースターにはなっていないだろう。野茂英雄さんが、日本人が無縁の世界と思っていた大リーグの扉を開いていなければ、大谷選手の挑戦もなかったかもしれない。イチローさん、松井秀喜さんの存在も大きい。
 一、大谷選手は高校時代に「目標達成シート」を作成した。マス目の中央に「ドラ1 8球団」と目標を掲げ、そのためにするべき事を記した。「誰もやったことのないことに挑戦したい」という気持ちを持っていたのが大きい。限界をつくらず、信じることが大事だ。海外から見た日本人像を変えただけでなく、日本人が考える日本人像を打ち破ったのも、大谷選手だ。

入会方法

下記のフォームよりお申し込みください。

 

郵送・FAX・メール添付の場合は、入会申込書にご記入の上、下記事務局までお送りください。

 

お預かりした個人情報は、政経懇話会の案内・運営の目的にのみ使用します。

 

お問い合わせ

新潟日報政経懇話会事務局(新潟日報社ふれあい事業部内)
〒950-8535 新潟市中央区万代3-1-1
Tel: 025-385-7144
Fax: 025-385-7446
E-mail:seikon-ni@niigata-nippo.co.jp