花角英世知事

11月27日 医療、中長期的な視点で

 新潟日報政経懇話会長岡会の11月特別例会が27日、長岡市の長岡グランドホテルで開かれ、花角英世知事が「県政の諸課題について」と題して講演した。中越圏域の医療体制について「中核病院と周辺病院の役割分担ができている」とした上で、「この姿を維持できるかなど、中長期的な医療の在り方を考えていかないといけない」と述べた。

 要旨は次の通り。

 一、県立病院とJA県厚生連病院の二大ネットワークの経営が苦しくなっている。根本的には診療報酬を見直す必要があるが、それぞれの経営計画を踏まえて、県としてどう支援するかを判断しないといけない。医療圏ごとの再編を進め、どこに住んでいても安心して質の高い医療サービスを受けられる環境をつくっていく。
 一、急速に進む少子化にどう対処するかも、大きな課題だ。一つの指標として、本県の中学卒業見込み者数は2016年の約2万1千人から、39年にはおよそ1万人に半減する。子育て支援の上流の対応として、個人の価値観はあるが、結婚するペアを増やす必要がある。女性の首都圏などへの流出を食い止めるためには、魅力的で多様な働き方ができる職場をつくっていかないといけない。 
 一、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題に関しては、原発の必要性や、施設や避難の安全性、東電の信頼性といった三つの論点に加え、地域はリスクだけを押し付けられ、メリットがあるのかどうかという議論もある。県民の思いを受け止めて、いずれかの時点で判断し、県民の意思を確認したい。
 

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