後藤謙次氏(政治ジャーナリスト)

1月16日 石破政権、予算審議が鍵

 新潟日報政経懇話会長岡会の新年例会が16日、長岡市の長岡グランドホテルで開かれ、政治ジャーナリストで本紙客員論説委員の後藤謙次氏が「通常国会と石破少数与党政権の行方」と題して講演した。24日に召集される通常国会の予算審議と、トランプ次期米大統領との首脳会談を挙げ「トランプ氏というハードルを越え、通常国会が順調にいけば、石破内閣は低空ながら、安定した政権に移行していくのではないか」と述べた。

 要旨は次の通り。

 一、自民党の森山裕幹事長が国民民主党の「103万円の壁」を丸のみして現政権が発足した。ただ、自民の中には国民民主と手を切り、教育無償化が継続協議となっている日本維新の会と組もうという動きがある。切り替えの模索が徐々に始まると思う。維新の前原誠司共同代表と石破さんは極めて仲が良い。
 一、2025年の一番高い山は新年度予算の成立だ。3月2日までに衆院を通過すれば、憲法上の規定で自然成立する。2日の前後が最大の攻防となる。その前に日米首脳会談がある。石破さんはトランプ研究をかなりしている。日本製鉄によるUSスチールの買収問題は、日本の要求を突き付けるチャンスでもある。
 一、少数与党の現状を打破するには衆院を解散して自公で過半数を取るか、連立を強化するかだ。国民民主の半分と組む道は残るが、より近いといわれるのは維新。ただ、石破さんが一番つくりたいのは立憲民主党の一部との連立だ。大連立は選択肢の一つとしている。まだ時間はかかるだろうが、自民と立民の地下水脈みたいなものが、徐々に動き始めるのではないか。

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