武貞秀士氏(拓殖大大学院前特任教授)

3月13日 尹政権が続く可能性も

 新潟日報政経懇話会長岡会の3月例会が13日、長岡市のホテルニューオータニ長岡で開かれ、拓殖大学大学院の前特任教授の武貞秀士氏が「韓国政治の行方と今後の日韓関係」と題して講演した。「尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が有罪判決で失職したとしても、大統領選で復活する可能性はある」と語った。

 要旨は次の通り。

 一、「非常戒厳」宣言を巡り、内乱首謀罪で逮捕、起訴された尹大統領が拘置所から釈放された。拘留期間の手続き上のミスがあったとされるが、大混乱を助長するべきではないという政治的な意図も働いたとみている。尹政権の支持率はうなぎ上りだ。政権が続く可能性はある。尹氏の一番の功績は日韓関係の改善だ。日米韓の同盟関係は重要な局面を迎えている。大統領府への尹氏の復帰が日米にとっては望ましい。
 一、韓国では、大統領が国民の権利を制限する奥の手をいとも簡単に使い、軍を動員するプロセスを取ったことが過去にもあり、政治情勢の急変は現代でも起きる。韓国は戦乱が続いた歴史があり、「国家の父」ともされる大統領の独裁政治を必要悪とする風潮もある。日本の政治とは全く異なると踏まえることが、今後の日韓関係を考える上で極めて重要だ。
 一、北朝鮮の拉致問題に関しては、2018、19年に米朝、18年に南北の首脳会談が行われた時が、日朝にとっても首脳会談実現のチャンスだった。まずは会って互いの主張を交わし、誤解を解くことから始めるべきだ。日本が自国の問題として切り込む気持ちがないといけない。

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