
5月15日 同盟国間で連携強化を
新潟日報政経懇話会長岡会の5月例会が15日、長岡市の長岡ベルナールで開かれ、笹川平和財団上席フェローの渡部恒雄氏が「トランプ政権の政策と日本の戦略」と題して講演した。政権がどこへ向かおうとしているのかを見極め、日本は日米同盟を基軸に軍事力を強め、米国の同盟国間でも連携を強化するべきだと説いた。
要旨は次の通り。
一、四つの刑事訴追を受け、有罪判決も出ているトランプ氏の最終目標は、ある哲学者の言葉を借りれば「刑務所に入らず、自分と家族を裕福にし、死ぬまで権力の座に居座ること」。最優先課題は自身のレガシーづくりにある。ウクライナ停戦、中東和平、北朝鮮の非核化交渉進展の中から一つでも実現させ、ノーベル平和賞に値する功績を得ることで、自身と家族への訴追を無効化しようとしている。
一、トランプ政権は経済と外交・安保で矛盾が生じている。関税措置の目的は、トランプ減税を継続するための財源確保と、国内に製造業を取り戻すことなどにあるが、物価高騰で米国の景気を減速させている。外交も米国第一主義により、世界の信頼と求心力を失った。綱渡りで、戦略を見失った「裸の王様」だ。
一、トランプ氏は同盟国が嫌いだ。米国の軍事力にただ乗りするだけの存在としか見ていない。戦後に築いてきた国際秩序を革命的に破壊し、世界の警察の役目もやめようとしている。日本は日米同盟の深化を進めるとともに、軍事力を強化しなければならない。加えて豪、英、印、韓など米の同盟・パートナー国との連携も強める必要がある。
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