1月14日 大一番こそ平常心大事
新潟日報政経懇話会長岡会の新春例会が14日、長岡市のホテルニューオータニ長岡で開かれ、新潟市東区出身の浪曲師玉川太福(だいふく)さんが「名人に学ぶ、大一番での心構え」と題して講演した。馬術の名人の逸話「寛永三馬術 梅花の誉れ」を口演し、むちゃと思える場面こそ、状況を冷静に判断し、平常心を保つことの重要性を伝えた。
要旨は次の通り。
一、「浪花節」とも言われる浪曲は、曲師(きょくし)の三味線と共に物語を歌う「節」が特徴で、明治初めに生まれた。講談、落語よりも新しい。26歳の時、浅草の寄席「木馬亭」で出合った浪曲に前のめりになり、2代目玉川福太郎に弟子入りした。入門後3カ月足らずで師匠は事故で亡くなったが、昨年、落語の寄席でトリを務めることができた。恩返しができたと思っている。
一、新潟は寿々木米若(すずき・よねわか)、後に歌謡界で大成した三波春夫という2人の浪曲師を生み出し、田中角栄元首相も浪曲にゆかりがある。「天保水滸伝(すいこでん)」を好み、演説では浪花節のだみ声の名調子で国民を引き付けた。浪曲の魅力である「倍音」は人の心に響く。
一、「寛永三馬術-」は徳川家光の命令で、愛宕山の急な階段を馬で駆け上がり、山頂の梅花を摘む逸話だ。最初の3人は、手柄を得たい一心で無謀な要求に挑むが、途中で落下して大けがをする。しかし、その後の名人は心構えが違った。石段を上るのは人ではなく馬。痩せ馬に「おまえならできる」と声をかけ、途中で力が尽きかけた馬の汗を拭い、塩をなめさせ、山頂にたどり着く。大一番で人は力みがちになるが、前がかりにならず、平常心が大事だという教えだ。
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