新潟日報政経懇話会新潟会で講演する株式会社INPEX代表取締役の上田隆之氏=2025年10月24日、新潟市中央区川端町6のホテルオークラ新潟上田隆之氏(INPEX代表取締役社長)

10月24日 未来のエネ製造県内で

 新潟日報政経懇話会新潟会の10月例会が24日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開かれ、INPEX(東京)社長の上田隆之氏が「新潟から見る国内外のエネルギー情勢」と題して講演した。11月に柏崎市でブルー水素・アンモニア製造実証実験施設を開所予定だとし「技術を蓄え、新潟で未来のグリーンエネルギー製造に挑戦したい」と述べた。

 要旨は次の通り。 

 一、本県は原油と天然ガスの生産量が日本一を誇り、このうち、天然ガスの生産の約65%が当社が担っている。オーストラリアなどから受け入れた液化天然ガス(LNG)を上越市にある直江津LNG基地で気化し、長岡市のガス田で採掘した天然ガスと合わせ、総延長1500キロメートルのガスパイプラインで関東や静岡方面に運んでいる。
 一、エネルギー情勢は、気候変動への対応と安定供給、低価格の三つのバランスが重要だ。世界では5年程前までは再生可能エネルギーへの転換が重要視されていたが、2022年のロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー供給の不安定化や価格の高騰から認識が変化。安定供給や低価格に重要性が高まるようになった。
 一、柏崎の実証実験施設では、長岡で採掘した天然ガスを原料に、二酸化炭素(CO2)排出が実質ゼロの「ブルー水素」を年間約700トン製造する。分離したCO2を地中に注入し、CO2排出量を削減するほか、アンモニアも製造する。これまで培ってきた技術や知見を未来につなげる重要な拠点となる。将来的には本県で採掘した天然ガスで大規模な水素製造を行いたい。

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