
9月8日 人口減何とか歯止めを
新潟日報政経懇話会新潟会の9月特別例会が8日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開かれ、花角英世知事が「県政の諸課題」と題して講演した。人口減少対策の目玉として、県が今秋にも始める「子育て応援定期預金」について説明。「人口減少がこのまま進めば社会がしぼみ、地域が活力を失う。何とか歯止めをかけなければならない」と述べた。
要旨は次の通り。
一、夫婦が理想とする子どもの数と、現実には差がある。経済的な理由が大半を占める。県独自の施策として生まれた子どもに10万円分の定期預金を差し上げる事業を近く始める。協力金融機関には金利の上乗せや子育てグッズのプレゼントをしてもらう。社会全体で子育てを応援しているメッセージにしたい。
一、本県は大都市に比べ医師の数が少ない。県内の病院で働いてもらえれば奨学金の返還を免除する「地域枠」を増やしてきた。費用はかかるが確実に医師確保ができる。枠は年70人を超えたが、もう少し拡充を考えたい。持続可能な医療のために各医療圏で病院の再編が必要だ。救急や専門医療を担う中核病院を育て、回復期の病院と役割分担を進めなければならない。
一、佐渡金山は世界遺産登録に向け着実に進んでいるが、登録がゴールではない。保存しながらも活用し、交流人口拡大につなげたい。本県は非常に広いが、鉄道での往来がしにくい。県民が一体感を持つためには、速くて便利な鉄道ネットワークがいる。JR信越線の改良やミニ新幹線化を緻密に議論している。どの手段がいいのか県民に問いかけられるようにしたい。
入会方法
下記のフォームよりお申し込みください。
郵送・FAX・メール添付の場合は、入会申込書にご記入の上、下記事務局までお送りください。
お預かりした個人情報は、政経懇話会の案内・運営の目的にのみ使用します。
お問い合わせ
新潟日報政経懇話会事務局(新潟日報社ふれあい事業部内)
〒950-8535 新潟市中央区万代3-1-1
Tel: 025-385-7144
Fax: 025-385-7446
E-mail:seikon-ni@niigata-nippo.co.jp