藤井政志氏(三菱ガス化学社長)

10月30日 CO2貯留技術事業化へ

 新潟日報政経懇話会新潟会の10月例会が30日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開かれ、三菱ガス化学(東京)の藤井政志社長が「新潟県におけるカーボンニュートラルの取り組み」と題して講演した。温室効果ガスの排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルを巡り、本県は風力発電に適した海岸線など有利な条件がそろっており「日本のリーダーになれる地位にある」と述べた。

 要旨は次の通り。

 一、各国が進めるカーボンニュートラルを実現するには、まずは先進国が実践することが重要だ。例えば製鉄業を(新興国など)海外に移転するなど、産業の移転を伴うだろう。その際、日本や欧米は最先端の技術を海外に移し、支援する必要がある。見て見ぬふりをせず、日本ができることをしなければいけない。
 一、既存の油ガス田を活用し、二酸化炭素(CO2)を地下に貯留するCCS技術の事業化に向け、三菱ガス化学などは新潟で取り組みを進めていく。県外のCO2をなぜ新潟に貯留するのかという指摘もあるが、(実現すれば)ものすごいビジネスになる。パイプライン関連などの仕事が次々と生まれ、一大産業になる。
 一、県内では(聖籠町の県営新潟東港工業地帯で)バイオマス発電所の建設が進む他、将来的にCO2や水素を輸送するために不可欠な港も多い。南北に長い海岸線は風力発電に有利な条件だ。新潟はカーボンニュートラルの先頭を走っており、日本のリーダーとして頑張れる地位にある。

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