吉村和就氏(国際水ジャーナリスト)

11月22日 水資源の重要性認識を

 新潟日報政経懇話会新潟会の11月例会が22日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれ、国際水ジャーナリストでグローバルウォータ・ジャパン代表の吉村和就氏が「地球温暖化による水クライシス~世界と新潟の水問題~」と題して講演した。国内外で水や水道に関する課題が山積しているとし、「水の重要性を認識し、水資源の確保や有効活用のための方法を考える必要がある」と述べた。

 要旨は次の通り。

 一、地球上の水のうち、人が生活に使える可能性のある水は約0・8%にすぎない。近年は人口増や経済発展などで水の使用量が急激に増え、干ばつなどの異常気象が頻発している。2030年までに地球の人口の半分、約40億人が水の危機にひんするとも言われている。
 一、全国どこでも安心して飲むことができ、普及率も高い日本の水道は世界に誇れる。だが、新潟市も含め人口減少で料金収入が減少している。老朽化した配管の取り換えなどもしなければならず、このままでは料金の大幅な値上げが必要だ。その対策として、施設の運営を民間会社が担う官民連携を取り入れている所もある。行政区域ごとだった給水区域を広げて効率化を図る方法もある。
 一、下水にも多くの活用方法がある。下水中に含まれるウイルス量で感染症の流行状況が把握できるほか、使用した医薬品などを把握することで市民の健康状況も分かる。汚泥からは肥料の原料となるリンを回収できるし、処理水を農業用水に使って多くの収量を得た例もある。

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