
2月28日 人、AI共生社会実現を
新潟日報政経懇話会新潟会の2月例会が28日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれ、栗原聡・慶応大理工学部教授、共生知能創発社会研究センター長が「生成AI(人工知能)が起こす社会変革~生成AIは日本経済の起爆剤となるのか?~」と題して講演した。生成AIは「情報の整理や処理の効率化など大きな効果がある一方、使い方や倫理面などでさまざまな課題が残っている」と述べた。
要旨は次の通り。
一、AIは最近出てきた言葉ではなく、1950年代から研究されてきた長い歴史がある。特に近年は生成AIが次々と登場し、膨大な文書の要約など業務の時短やアップデートにつながっている。昨年には、シナリオなどでAIのサポートを受けた(手塚治虫の漫画)ブラック・ジャックの新作も制作された。
一、ただ、生成AIはあくまで習得した情報を基にしているので、何か新たなものを生み出しているわけではない。人間のように空気を読んで求められる回答をすることはできない。使いこなすには、プロンプト(入力する質問や指示)の書き方やノウハウの共有が必要になる。
一、AIは、今年中には世界の人がインターネット上に出した全ての電子データを学習し尽くしてしまうといわれている。その進化の一方で偽動画や思考力低下などの負の側面、著作権の線引きや学習データへの対価といった倫理、法制度での課題も出てきている。そのため世界では規制の動きもあるが、人とAIとの共生社会の実現に向け取り組んでいくことが重要だ。
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