藻谷ゆかり氏(経営エッセイスト)

3月19日 女性のUターン促進を

 新潟日報政経懇話会新潟会の3月例会が19日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれ、経営エッセイストの藻谷ゆかり氏が「人口減に立ち向かう地域活性化策」と題して講演した。少子化対策には地元を出た女性が戻ってくることが大切だとし、「女性が住みたくなる環境や魅力的な仕事があるかが重要だ」と述べた。

 要旨は次の通り。 

 一、人口減少は男性の高い未婚率が原因だ。見合い結婚が減ったり、バブル崩壊や就職氷河期を経て低所得の男性が増えたりしたことが背景にある。婚活では男性に厳しい基準が向けられている。少子化は不安定な社会情勢が反映されており、平和で多様性のある社会をつくることが対策になるはずだ。
 一、経験を積む上で、若者が進学や就職で都会に出ることによる社会減は避けられない。問題は地元にUターンしてくれるかだ。地方の人口を増やすには、若い女性が戻ってくる必要がある。旧来の家父長制や男女差別がUターンの妨げになっていると考えられる。戻りたくなる住まいやコミュニティー、魅力的な仕事があるかが問われる。
 一、北海道東川町は美しい自然を生かし1994年から写真甲子園を開催。全国の高校生を招き、写真の町としてヒットさせた。飲食店の開業が進み、スモールビジネスが集積。2014年に新しい小学校が開校し、15年には国内唯一の公立日本語学校ができた。教育移住やアジア圏の交流人口が増えた。町民の半数ほどが移住者だ。人口も微増を保っているが、ここまでやらなければ人口は増えない。

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