花角英世知事

9月3日 原発は受益範囲も論点

 新潟日報政経懇話会新潟会の9月特別例会が3日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開かれ、花角英世知事が「県政の諸課題」と題して講演した。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題について「深刻、重要な課題」と指摘。その上で、原発が立地する地域へのメリットを巡り「立地地域だけでいいのか。全体にもう少し(メリットが)あればという声もある。これも論点になり得る」との認識を示した。

 要旨は次の通り。 

 一、原発は地域にリスクだけを押し付けて、メリットがないとの意見がある。立地自治体には(国から)交付金が出る仕組みがある。ただ、もらえる自治体の範囲が公平なのかという論点もある。全体にもう少しあればという声もある。県民の多数がどういう受け止めをしているか見極め、県民の意思を確認する段階がいずれ来る。
 一、医療再編については、県立病院と県厚生連病院の二大ネットワークの経営が厳しい。人口減少で患者が減っている。診療報酬で経営が成り立つように、役割分担しながら連携する形にしないと共倒れになる。県内には七つの医療圏があり再編している。上越では中核病院を決めて、(将来の)絵姿を描きつつある。年内か、年度内には示し、再編を進める。 
 一、佐渡金山が世界文化遺産に登録された。一つのゴールではあるが、次の世代までつなぎ、保全し、活用していくことが大切だ。金山を入り口にインバウンド(訪日客)などの誘客を進め、県内を回遊できる仕組みと、受け入れ態勢を整えたい。

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