大津山厚氏(キッコーマン執行役員)

10月24日 企業の「想い」明文化を

 新潟日報政経懇話会新潟会の10月例会が24日、新潟市中央区のホテルイタリア軒で開かれ、キッコーマン執行役員の大津山厚氏が「おいしい記憶をつくりたい。ブランドマネジメントと組織活性化」と題して講演した。食育を通じスローガンやビジョンなどをつくった過程を説明。浸透させるためには「企業の『想(おも)い』を明文化し、内外で共有することが重要だ」と語った。

 要旨は次の通り。 

 一、食は家族をつなぎ、コミュニケーションのきっかけにもなる。食育の推進に向け、弁当に関するエピソードや「おいしい記憶」のエッセーを募集。食育基本法制定の動きを受け、食育の定義や理念、宣言をまとめた。スローガンの「おいしい記憶をつくりたい。」という言葉に「想い」を込め、マークや社歌などをつくった。明文化することで初めて共有できる。
 一、取り組みを組織内に浸透させようと、2009年に組織活性化ビジョンを導入した。数年後の組織の姿や夢、求める人材像や方策を検討した。働きがい向上には心理的安全性が必要だという。「想い」を共有することは社員の働きがいや励みにもつながる。
 一、編集の専門家に入ってもらい、レシピサイトなどを改良した。健康や和食など消費者に寄り添う視点を入れ、閲覧数は大幅に伸びた。身近に感じられる記事を発信しているほか、アプリも充実させ利用が伸びている。ダイバーシティー(多様性)の観点からも、さまざまな人が関わることが会社を活性化させる。新聞広告に加え、動画なども発信し共感を得られる形をつくり、お客さまを引き込む取り組みを進めていく。

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