
12月20日 政界再編のうねり来る
新潟日報政経懇話会新潟会の12月例会が20日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれ、ノンフィクション作家の森功氏が「『裏金事件』で始まった政界再編の蠢動(しゅんどう)」と題して講演した。自民党が派閥の政治資金パーティー裏金事件による逆風を受け衆院選で大敗し、与党が過半数割れとなっている現状を踏まえ、「来年の東京都議選と参院選のあたりで、政界再編の大きなうねりが来るだろう」などと述べた。
要旨は次の通り。
一、裏金問題に火が付いてから1年余。政治家たちは肝心なところで記憶が曖昧になり、国民の政治不信は払拭されていない。衆院選で大敗した自民党は少数与党となった。石破茂首相は野党に気を使いながら政権運営せざるを得ない。来年の通常国会でもこの問題を巡り、混乱する状況が続いていくだろう。
一、裏金をつくりだす仕組みを継続させようと決めたのは誰か。一連の問題の焦点はそこにある。特に安倍派は、一度中止した資金還流を幹部議員の協議で再開したと、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた会計責任者が公判で証言している。しかし、その実態は明らかにされていない。自民党の中でも疑心暗鬼が渦巻いている。
一、来年は、大きな選挙では東京都議選と参院選がある。裏金事件の説明がなされなければ、自民党はまた厳しい結果になるだろう。政界のかなりの人がそう見ている。一方で、交流サイト(SNS)を使った選挙活動が広がるなど、国民の意見が多様化する中で、少数与党が連立を組むのは世界的な流れでもある。日本もそうした政治構造になっていくのではないか。
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