竹中功氏(謝罪マスター)

1月31日 フジ会見2度とも失敗

 新潟日報政経懇話会新潟会の1月例会が31日、新潟市中央区のホテルオークラ新潟で開かれ、吉本興業の元広報担当で謝罪マスターの竹中功氏が「よい謝罪-その前に重要な危機管理を学ぶ」と題して講演した。元タレントと女性とのトラブルを巡るフジテレビの対応などを例に「企業はリスクマネジメントを軽んじてはいけない。破綻が起きかねない」と語った。

 要旨は次の通り。 

 一、フジテレビの最初の会見は、テレビカメラを入れなかったことが失敗だ。2度目は10時間超にわたったが、答えられない部分が報道で強調され、これも失敗だった。謝罪会見に至らないためには、日頃から危機管理能力を高めておくことだ。来たるべき危機を予測し、それに反応する能力を鍛えることが大切だ。
 一、謝罪会見に必要な要素は(1)謝罪の意思を明確にする(2)不祥事の原因を明らかにする(3)再発防止策を示す(4)記者からの質問に誠実に答える(5)謝罪会見を記録する-がある。まずは名前、地名、年月日などの正確な事実やデータを関係者から聞き取ることが最大級に重要となる。質問を整理するため、会見前に参加メディアに対してブリーフィング(事前説明)をすべきだ。会見後は、アフターケアとして「ぶら下がり」対応をしたほうがいい。
 一、よい謝罪に必要なことは、被害者が救われなければいけないという視点だ。物理的な損害が発生している場合は、何かしらの賠償が必要になる。しかし、賠償より先に必要なのは「精神的・感情的」な解決だ。被害者の怒りを、理解に変えてくれるのが謝罪。理解へと変わった時が訪れて、ようやく謝罪が成功したといえる。

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