須田和博氏(博報堂クリエイティブディレクター)

6月18日 新技術で感動体験提供

新潟日報政経懇話会新潟会の6月例会が18日、新潟市中央区のホテルイタリア軒で開かれ、博報堂クリエイティブディレクター須田和博氏(中央区出身)が「最古×最新=新しい普遍」をテーマに講演した。新たなコミュニケーションについて「新しい技術を使い、人間の情緒に触れる手法でアピールしていくことが大事だ」と述べた。

 要旨は次の通り。 

 一、時代が変われば、メディアや日常生活を成り立たせているテクノロジー、伝え方が変わる。一方で、人間が感動するものは変わらない。古くからある情緒に対し、新しい技術を使ったアプローチをすると誰もが分かり、誰も見たことない体験もできる。
 一、社内のクリエイターが中心のプロジェクト「スダラボ」を2014年に立ち上げた。鉄板の方程式は「最古×最新=新しい普遍」。技術を活用し、新しいコミュニケーションを試作している。青森県での取り組みでは、スマートフォンのアプリが「田んぼアート」を認識するとコメの通販サイトに移動。田んぼに画像認識技術、eコマース(電子商取引)をつなげた。
 一、新潟のイメージは「雪、コメ、酒」に固定されているという見方もあるが、他のネタがたくさん出てきたら認知が変わるのではないか。県内に優秀なコメや酒がたくさんあるため、情報発信量が多いという背景もある。例えば、大河津分水整備に尽力した土木技術者の青山士(あきら)は日本人として唯一、パナマ運河の工事に関わった。物語が伝わる流れを設計して「大河津分水かっこいい」という認知を生み出せたら最高だ。

入会方法

下記のフォームよりお申し込みください。

 

郵送・FAX・メール添付の場合は、入会申込書にご記入の上、下記事務局まで

お送りください。

 

お預かりした個人情報は、政経懇話会の案内・運営の目的にのみ使用します。

 

お問い合わせ

新潟日報政経懇話会事務局(新潟日報社ふれあい事業部内)
〒950-8535 新潟市中央区万代3-1-1
Tel: 025-385-7144
Fax: 025-385-7446
E-mail:seikon-ni@niigata-nippo.co.jp