
7月31日 意見の違い超え協力を
新潟日報政経懇話会新潟会の7月例会が31日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれ、前駐英国特命全権大使の林肇氏が「混迷と分断の世界に生きる」と題して講演した。国際情勢が歴史的転換点を迎えているとし、「共に行動できる相手と、協力できる取り組みを見つけることが大事だ」と述べた。
要旨は次の通り。
一、今の国際情勢は冷戦終了時に次ぐ転換点だ。トランプ大統領が再選し、米国がリーダーシップの発揮の仕方を変え、多国間の協調主義が後退した。武力行使の敷居も下がった。先進国では、移民などを標的にし、社会への不満の受け皿になる政党や政治家が台頭。有権者の分断と政治の不安定化がみられる。
一、世界の人口増加が進み、21世紀末に110億人になる予想もある。人口爆発が自然に負荷をかけ、気候変動や自然災害の頻発・激化が深刻だ。一方、日本などでは少子化が進行している。人口動向を見据え、地球の限界を超えない活動が必要だが、そうするだけの国際協力や政治的な安定が難しい状況だ。
一、大切なのは共に行動できる相手を見つけ、協力できる取り組みを探ることだ。国と国、自治体と自治体、企業と企業でも同じだ。意見が違っても協力できるようにするのが政治の力。政治家を選ぶのは有権者だ。少子化に耐えうる社会、地球に寄り添った生き方を実現したい。自然との共生は新潟県民が世代を超えてやってきたことだ。豪雪が生む水や豊かな作物と食文化。もっと発信すれば、いろいろな地域や人が共鳴してくれるはずだ。
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