新潟日報政経懇話会8月例会 政治評論家の有馬晴海さん=2025年08月21日、新潟市中央区西堀通7のホテルイタリア軒有馬晴海氏(政治評論家)

8月21日 首相の去就予想難しく

 新潟日報政経懇話会新潟会の8月例会が21日、新潟市中央区のホテルイタリア軒で開かれ、政治評論家の有馬晴海氏が「混迷する日本政治の行方」と題して講演した。インターネットが政治に変化を及ぼしているとし、石破茂政権の行方について「自民、公明両党が連立を組む可能性が高いのは日本維新の会。ただ、不確定要素が多く予想は難しい」と述べた。

 要旨は次の通り。 

 一、従来は後援会や労働組合、思想が同じ人たちの組織が集まって政党をつくり国政に意見を反映してきた。ところが、近年は参政党やれいわ新選組などのように、国民がインターネットで演説を見るなどして支持を広げる例が出てきた。国民がその時々のテーマによって応援する人を判断する政治に変わってきた。
 一、参院選で自公が過半数を割った。責任論としては石破首相は辞任するべきだ。一方、首相は野党とも話ができるリベラルな面があり、だからこそ6月の国会で予算や法案が通ったという見方もある。例えば高市早苗氏は次期総裁を狙って意欲的に動いているが、保守色が強い。高市氏を支持するのも旧安倍派や政治資金問題があった議員ということもあり、うまく進んでいるとはいいがたい。
 一、ネットの普及で新しい政党に次々と支持が分散する中、自公だけで今後政権は維持できない。仮に石破首相が続投した場合、衆参で過半数を満たすために連立を組む可能性が一番高いのは、元々自民議員も多い維新だろう。だが、首相が続投するかも含め、いまは政治の変革期にありなかなか予想は難しい。

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